トイプードルの面白エピソード

前回話したトイプードルのその他の面白エピソードをご紹介します。

 

エピソード①

子犬のころにドッグランヘ行っていたときのこと。ザウバーは追いかけられるのが好きで、ほかの犬を誘っては逃げるそぶりをするのですが、その逃げるのが早すぎて追いかけられず、そのうち誰も誘いに乗ってくれなくなったとか。相手の速度が読めなかったのでしょうか(笑)。

 

エピソード②

お散歩デビューの日、散歩から帰って足を洗うために風呂場に入れ、飼い主さんがちょっとほかの部屋で用事をしていると、風呂場からハタハタと大きな音が。慌てて見に行くと、閉じてあったフタが外され、栓が抜けた湯船にずぶ塗れになったザウバーが座っていたそうです。

一体何をしたかったのでしょう? 暴れているうちに栓が抜けたようで、溺れなくて良かった! でもそれ以来、水をとても怖がるようになってしまったそうです。その気持ち、よくわかります……。

 

エピソード③

遊覧船に乗っているときに、ちょうど首が入るすきまがあったようで、上からするすると上手に頭を入れ、近くで海を眺めて楽しんでいたザウバー。気が済んで、頭を戻そうとしたものの……。下方向には入れられたのに真上に引き上げることができず、手前に引いたものだから大パニック!

その方向では頭は抜けないのです。さんざん大暴れした後に、周りの人に助けてもらって無事救出されたのだとか。

 

エピソード④

庭で遊んでいて、部屋に戻りたくなったのに網戸が閉まっていました。そこでザウバーは、平然と網戸を破って入ってきたそうです。

さぞかし頑張って破ったのでしょう。ですが、網戸がないと困るので、すぐに業者を呼んで直してもらったところ、その日のうちにまた破って部屋に入ってきたとか。

その顔は、「網戸があったので、もちろん破りました」と、自信に満ちて(?)いたそうです。

 

エピソード⑤

ある日、いつも行くドックカフェの店長さんから「お宅の子が来てるけど、何か飲ませとく?」と電話があったそうです。徒歩数分の距離ではありますが、庭を脱走してひとりでトコトコ。向かった先は、おやつをくれるマスターがいる、いつも飼い主さんと一緒に行くカフェ。

これまでの。犬生で3回もひとりで訪問したそうです。飼い主さんは庭の囲いを強化し、脱走できないように工夫しました。しかし万が一、また脱走してカフェに行くときに危険が少ないように(?)、一緒に行くときは横断歩道で必ず1回座らせて、信号を見て「青」と言って聞かせ、確認してから渡るようトレーニング(と言いますか……)をしていたそうです。

犬は色を識別する力はとても弱いと言われますが、車が往来しているか、止まっているのかは判断することができるでしょうから、飼い主さんの努力は報われるかもしれません。

 

犬らしい行動?

駒沢オリンピック公園(東京都世田谷区)で開催された「動物感謝デー」で、ドックダンスのイベントが行われていました。その中に、優雅に踊るボルゾイと飼い主さんのペアを見つけました。独立して狩りを行う狩猟犬であるボルゾイは決して訓練しやすい犬種ではありませんが、大きな体を悠々と動かしながら、うれしそうに芸をこなしていた姿が印象的でした。その時たまたま隣にいたトイプードルの『ザウバー』とお友達になりました。

そして、東京都の三軒茶屋にある動物病院で、私はそのトイプードルと一緒にいました。ザウバーが引き寄せてくれた縁で、かねてからずっとその必要性を感じながらも実現できなかった、動物病院とドックトレーナーのコラボによる「動物病院でのしつけ相談」を開始することになったのです。

動物病院にはたくさんの子犬たちがやってきます。子犬のしつけはとても大切で、その時期にまちがった接し方をしてしまうと、将来問題行動を起こす原因にもなります。正しく接することができれば、成長してからそんな悩みを抱えることなく、心地よい付き合いができるようになるのです。

私自身の「子犬を飼い始めてできるだけ早い時期に、困っている飼い主さんがいたらお役に立ちたい」という気持ち、そしてフラン動物病院側の「プロのドックトレーナーから、しつけを飼い主さんに指導してほしい」という気持ちがひとつになってしつけ相談を開始しました。

私は動物病院でトイプードルのザウバーを待っていました。しばらくしてドアを開けて入ってくるザウバーの姿を見つけたので、あいさつをしようと準備していたのですが、彼は全然私には気づかず(興味がなかっただけ?)目の前をスーッと素通りしてしまいました。その行先は犬用のトイレ。トイレの前まで行ったその時でした。「アウ」となんとも控えめな声で鳴いたではありませんか。

えー!私はザウバーが何かしゃべった気がして、思わず飼い主さんの顔を見ました。飼い主さんは、「え~、今?う~ん、しょうがないなあ」と言ってトイレのドアを開けました。するとザウバーは躊躇もせず犬用のトイレの中に入っていき、彼の頭の高さよりも少し高い位置にある洗面ボウルに頭を突っ込みました。そして再度「アウ」と控えめな声で鳴いて「水を出せ」と言ったのです(笑)。

飼い主さんが「はいはい、わかりました」と言いながら、言われるがままに水を出してやると、ザウバーはひと口、ふた口、満足そうに水を飲みまじめました。

そんなステキな「会話」が目の前で展開され、私はあっという間にザウバーのファンになってしまいました。何ておもしろい子なんだろう!

しかし飼い主さんによると、ザウバーは今よりもっとおもしろいことをたくさんしてくれたそうです。そしてそのエピソードを色々と聞かせていただきました。

トイプードルのザウバーの面白エピソードはまた次回。